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工業用硬質クロームめっき

お客様の要望から製品の目的用途に合わせてバランスの良い膜厚をご提案し、処理しています。
部分めっき、多品種・少ロットの受注、剥離や再めっきによる補修にも柔軟に対応しています。

Al素材への多層機能めっき

アルミニウム(英語名:aluminum, 元素記号:AI)は常温常圧でよい熱伝導性、電気伝導性を持ち、加工性がよく、高い耐食性をもつ軽量な金属ですが、酸化され易いために、めっきを行うことで電気的特性や機械的特性、装飾性などをさらに向上させることが可能になります。弊社では工業用のソーラー部品、電力機器(変圧器、受変電設備)、鉄道車両などの電子部品端末にめっきを施しています。

熟練の職人技で仕上げ
”いのち”が吹き込まれる

どんなに質の高い加工ができる機械を用いたとしても、最終的には熟練の職人が目利きし、製品を仕上げます。
創立90年以上の当社では、受け継がれてきた技術を体得したスタッフたちが、その経験で見極め、装置や機械部品に一層の精密さと信頼性を与えます。

加工上の特性

硬度・耐摩耗性

工業用クロムめっきの硬度は通常の処理条件で得られたものでもビッカース800以上の値を示し、熱処理鋼、窒化鋼等よりはるかに硬度が大である。従ってクロムめっきは最も簡単で最も硬度の大きい表面硬化法であるといえる。

耐摩耗性はクロムめっきに要求される最も重要な基本的性質であり、工業上の意義は大きい。クロムめっきの耐摩耗性は極めて良好で、窒化鋼より優れており、タングステンカーバイドよりやや劣ると報告されている。

耐熱性

空気中で加熱すると酸化されて酸化クロムを生ずるようになる。
800℃以上になると、酸化クロムの生成が顕著となる。一方めっきの密着性は600℃に加熱しても影響されないが析出されたクロムは多量の水素を吸蔵している。この水素は加熱により除去されるが、一方で硬度も低下する。吸蔵されている水素は400℃に加熱すると約95%が除去されるが、500℃付近で急激な硬度低下がみられる。加熱温度と耐摩擦性の関係は、温度が300℃以上に達すると急激に低下する。これらのことから、クロムめっきの水素除去法には150~200℃で1~4時間処理するようJIS作業標準で指示している。

耐触性

クロムめっきは薄い場合は素地まで通ずる小孔やクラックが存在するので耐触性は期待できない。しかし30μ ないし50μ 以上になると素地は十分に被覆されるので耐触性では極めて良好となる。クロムは塩素化合物(特に塩酸、塩化第2銅及び塩化亜鉛)には侵されやすいが、そのほかの化学薬品に対しては安全である。